恥ずかしながら正直に告白すると、20数年前、新人研修の座学で「せきさん」と聞いても、そこから「積算」の文字を頭に浮かべることができませんでした。
実務上の感覚を言葉に直せば、「図面から材料の数量、工程から手間の数量を、計算を積み重ねて出すこと」といった感じですが、あれから20数年を経て、建築業界ではおなじみのこの言葉にふつうに接することができるようになったのは、成長したとよろこんでよいのか、元々の語彙の乏しさを反省すべきなのか、正直なところよくわかりません。うーん。
あらためてデジタル大辞泉を調べたら「数を次々に加えて計算すること」との説明でした。
手をダイレクトに動かすことによって得られるスケール感や、電卓の計算速度が可能にする「寄り道」は、どちらも家づくりに限らずその建築の肝(というか核というか・・)を育てるための、大切な栄養分のような気がしています。
写真は現在基本設計中の積算用のメモ書きです(栄養分たっぷりでした^^)。