米子市公会堂

耐震改修工事を終えて今春リニューアルオープンした村野藤吾さんの名作、米子市公会堂へ行ってきました。

これから着工をむかえる住宅(東福原の家)の分割請負工事契約会の会場に、公会堂内の集会室を借りることができたためで、リニューアル後の初訪問となりました。数日前には「NHKのど自慢」が生中継されて大変賑やかだったようですが、この日はいつもの米子市内の平日でした。

先乗りして受付を済ませた後、管理の方にお願いして大ホールを見学させてもらいました。

集会室の廊下から通用口を抜けて、この先がホワイエです。抑えた天井高がここちよい緊張感と落ち着きをもたらし、ディテールについてあらためて気付かされることも多かったです。トイレは新しく作り変えられていました。

舞台と客席は、撮影でテレビカメラが入っているとのことで、内部の見学はここまででした。ホワイエと客席を隔てる壁に耐震壁が新設されたようです。

玄侑宗久さんの講演を聞きに伺って以来、6年ぶりの公会堂でしたが、改修を経た、ボタンを付け替え、痛んだ袖口を仕立て直した愛用のジャケットを羽織る「カッコいいおじいさん」のような佇まいのなかに、建築資材が今ほど抱負ではなかったなかでこれだけのものを残した昭和30年代のつくり手のみなさんと、今回の改修に携わった方々の思いを、その僅かでも感じることができたような気がしながら、契約会の準備に集会室へと戻りました。

会場の集会室1です。

契約会の様子は、次回あらためて書きます。

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