新訳古事記

ご存知太安万呂(おほのやすまろ)による最古の日本文学で、作家、池澤夏樹さんの新訳です。おそらく中学か高校の授業で習っているはずなのですが、おかげさまで全く記憶になく^^;、まっさらな、新鮮な気持ちで読み進めています。

1300年前というと途方もなく昔で、その遠さは想像もつかないほどですが、そのころの人(言葉)たちから1300年間続いた暮らしの先に今の私たちがいるという実感は自分のなかに確かにあるようで、その実感は、これから先についての予感を導くようでもあります。

遠い過去から遡った道程を助走路として未来を想像すれば、絶えず変化(更新)を続けた先の最先端や常識は、おそらく今とは違うスタイルを伴ったものになっているのでしょうが、好きな味や匂いや触りごこちなど、「ヒト」の根っこのところはおおきく変わらないのではと、やや確信めいて思っています。

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