通天閣改修工事

日経新聞によると、「ディープサウスな大阪」のシンボルである通天閣に免震装置が組み込まれて、まもなく改修工事完了とのことでした。展望塔での免震改修工事は、世界初の試みなのだそうです(設計施工は竹中工務店)。

直通エレベーターがなかったこと、直下に市道が通っているため作業スペースとしてつかえないことや歴史ある外観への配慮などから、市道上の吹き抜けに作業用ステージを設け、地上10mの位置で構造上の分離をおこなう免震改修計画が、うっかりすると必然だったかのように記事を読んでしまいそうにもなるのですが、設計、施工を担当された方々が、発想、検討そして決断、さらには世界初の計画の実現に至るまでに克服してこられた課題とは、いったいどれほどのものだったのだろうかと想像するだけで胃がきりきりします。

一方、あたらしい場所に、クライアント様や職人さん達とのあたらしいチームによって、あたらしいかたちが生み出されるという意味では、すべての家づくりの現場にも 「世界初の試み」(と「胃がきりきり」(^^;)は、必ず含まれています。

カテゴリーlime