「14ひきのひっこし」  いわむらかずお(童心社)

現在基本設計中のクライアント様に紹介していただき、手に取りました。「14ひきシリーズ」とよばれるロングセラーのこれが第1作で、ここでできあがった家が、以降のいろいろな物語の舞台となるようです。

無事に引っ越しが終わってお祝いの夕食後の夜更け、静まったダイニングテーブルでお茶をすするおとうさんとおかあさんの、安堵と誇らしさがいっしょになったような表情には、もちろんこれは絵本のなかの「おはなし」ではあるのですが、住まい(というのか、安心して過ごせる場所、というべきなのか・・・・)に対する思いというのはおそらく、生きているものすべてに共通する何かがあるのだろうなと感じさせられて、もちろん相手は本のなかのひと(ネズミ)なのですが、おめでとうございますと伝えたくなります。

巻頭には家の外観パース、巻末には断面図もついています。

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