長期優良化住宅リフォーム推進事業(と旧市民球場ライトスタンド、そして・・・)

今年度の 「長期優良化住宅リフォーム推進事業」の説明会に参加するため先月、広島市まで行ってきました。

広島バスセンターから、修学旅行生と外国人観光客の方々のあいだをすり抜けるようにして平和公園を歩いて、会場である国際会議場には、ちょうど開始30分前の到着となりました。 隣接する平和記念資料館は、耐震改修の工事中でした。

長期優良化住宅リフォーム推進事業とは、かいつまんで言えば、

「国は現在、長期優良住宅と同等のスペックを有するような、建物性能を向上させるリフォーム(改修)工事を推し進めているので、そのような工事に対しては一定の補助をおこないます」 といった趣旨の事業で、補助は、工事内容に加えて、有資格者による事前調査 (インスペクション)と建物履歴の保存が前提となっています。以前のブログにてご紹介したように、この制度もまた、2006年制定の住生活基本法による「住宅の、量から質への転換」が、その背景にあります。

説明によると今年度は、

・1戸あたり最大で300万円の補助を受けることが可能となり、
・40歳未満の<中古住宅の取得者かつ建主さん>の場合は性能基準に関する規定が緩和され、
・居室一部屋の断熱改修工事も対象となる

など、間口が広がって、より多くの方に利用しやすい制度となるような諸変更がなされているようです。

このほか、住宅金融支援機構の融資制度である「フラット35リノベ」の紹介と説明もおこなわれて、この融資を利用して中古住宅を購入してかつ、性能を向上させるリフォーム工事をおこなった場合には、一定期間の金利優遇を受けることができるとのことで、試算によると、通常のフラット35に比べて、100万円を超える返済総額の差となるケースもでてくるようでした。

ひととおりの説明と質疑応答を経て定刻を迎え、あっという間の3時間だったのですが、帰りのバスまで、まだいくらか時間があります。そこで、せっかくだからと「会議場発、バスセンター行き」の進路から少し寄り道をして、旧市民球場の跡地に立ち寄ってみました。今回が解体後、はじめての訪問です。

現在の球場跡地は、事前の調査(!)によると、イベントなどが無い時には広場として一般開放されているはずだったのですが、着いてみると、週末の催し物に向けての設営中で、残念ながら中に入ることはできませんでした。

が、これまた事前調査で知った、一部が保存されているライトスタンド方面へ足を向け、ゲート越しに覗いてみると、

お、ありました(^^)

ライトスタンドといえば、1987年の日本シリーズで、山本浩二が東尾のスライダーを 「技あり」のひと振りでスタンド最前列に運び、そこからさらに10年ほど遡った夏休みに巨人戦を観戦した場所で、そういえばあの夜リリーフ登板した大野投手の背番号は確かまだ24ではなかったなあ、などなど、こうして僅かでも残っていてくれるといろいろと思い出すものだと、しばらくの間ぼんやりとながめてから、帰路に戻りました。

跡地外周には記念碑が二つ残っていて、ひとつは歴代の優勝を記したもの、そしてもうひとつは衣笠祥雄さんが達成した、連続試合出場の世界記録を讃えたものです。道すがら、たしかこのあたりに記念碑があったよなあと、あまり気に留めずに通り過ぎたこの4日後に、まさか「鉄人」の訃報を知ることになるとは、このときは夢にも思いませんでした。

RIP・・・

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