1:まず、床や外壁、屋根などの仕上・下地材を撤去して、「構造体だけ」の状態にする
2:露出された構造体を、樹種、断面、劣化などの状態をみながら選定し、解体する
3:最後に、残った基礎と外構を撤去し、整地をおこなう
の、3段階に分かれていて、現在は1工程目の、室内の仕上・下地材の撤去をおこなっています。
およそ80年ぶりに人目に触れることとなった構造材は、現在の標準より「ひとまわり半」ほど大きな断面で、写真右側下部に写っている、縁側屋根を支える円柱状の大断面梁、いわゆる円桁(えんげた)もそうなのですが、みるからに豪快な印象です。
およそ1世紀前、先人の知恵と工夫によって棟上げされた木材たちに、あらたな役割を担ってもらえるよう、これからクライアント様、棟梁、設計者が知恵を絞ります。「さあ、君たちに何ができるのかな?」と、露わになった、古の材たちからの問いを感じながら、引き続き工事の進捗を見守ってゆきます。
年内のブログ更新はこれで終了します。本年もたいへんお世話になりました。皆様どうぞよいお年をお迎えください。