川沿いの 廻り土間の家

ホームページ内の「家づくりの流れ」でも触れていますが、弊社は原則、基本設計がまとまった段階で、計画案の模型を作り、クライアント様にご覧いただいています。

模型(50分の1)をご覧いただきながら、

・室内と外観のボリュームや質感
・室内への自然光の入る様子
・外部からの建物の見えかた

などについて、ご確認、ご検討の打ち合わせをおこなうのですが、今回は、先日お渡しした模型をご紹介します。

広大で自然に満ちた (もっと言えば、野趣溢れる^^;) 敷地に対して、建物をどのように調和させ、馴染ませてゆくのか、この課題に対して、

・深い軒と、
・軒と同じ深さの土間とを組み合わせ、
・その組み合わせを建物外周全てにぐるりと配して、

屋根付きの廻り土間とし、ウチとソトとを繋ぐ緩衝地帯として、敷地と建物の「仲を取り持って」もらうように計画しました。

廻り土間では、たとえば七輪で椎茸やサンマを焼いたり、干し柿を吊るしたり簾を架けたり、あるいは、デッキチェアを置いて身体を預けながら、側を流れる川のせせらぎに、耳を傾けてもらうこともできそうです。

屋根形状は寄棟(よせむね)とし、土間は、室内床高との段差をできるだけ小さくしながら、同時に、湿気に対する土台木材の保護を両立できるように、ひと工夫を凝らしています。

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