前々回に続き、計画案の模型を紹介します。
実際に取り組んでみて分かったのですが、今回のようなシンプルな平面の平屋建てであれば、たとえ築年数が古く、経年劣化が見受けられたとしても、構造強度を「現在の建築基準法に相当するレベル」に引き上げることは、当初思っていたよりもかなりスムーズで、法令や各種基準について、かなり整えられてきているなあ、というのが率直な印象でした。
とはいえ実施にあたっては、構造体へ蟻害が進行していないことの確認と、以降の確実な防蟻処理、の二つをクリアせねばなりません
が、これも今回取り組んでみて分かったことなのですが、防蟻処理については、薬剤の進歩と経年変化に対するメンテナンスの確立がなされていて、加えて今回、床下などの現況調査について、フットワークの良い、信頼のおける業者さんとのご縁にも恵まれ(ありがとうございました)、当初思っていたよりも、はるかにスムーズな進行でした。
そして、建築費からみると、同仕様同規模の新築住宅に比べて、コスト面で相応のメリットを伴う結果にもなっています。
このことは今後、平屋での暮らしをお考えの方々に対して、新たな選択肢をお示しできるのではないか、といった手応えとともに、引き続き以降の業務に励みます(現場進捗などについては折を見て、当ブログにてご紹介します)。
実際の敷地部分は、上の写真から見て、敷地左手の端に4メートルを加えた範囲まであるのですが、ここには竣工後、植物(染色体)がご専門である、クライアント様による植栽が配される予定で、どのような庭をお作りになるのか、完成がいまから楽しみです^^
島根県出雲市での計画です。