杉板カウンター(メイキング・オブ・彦名の家)

先日竣工、お引き渡しとなった「彦名の家」ですが、上の写真は、木工事が終盤に差し掛かった頃の現場に、製材を経た杉板(写真中央の2枚)が運び込まれてきたものです。

この2枚(中央左寄りの赤身)は、以前当ブログでご紹介した、「廻り土間の家」の下駄箱や電話台のような、古材の再利用ではなく、木材市場にストックされていた、原板のなかから選定したものです。

原板として「寝かせて」あった頃の写真です。樹皮付きの状態で、厚みも60㎜程あったこの材を製材、所定の幅と長さと厚みに挽いて削ると、ひとつ前の写真のような、杉独特の木肌と木目が現われたのですが、さらにその表面に撥水と汚れ止めを兼ねたオイルステイン(クリア)を塗装すると、

色合いと木目の力強さが、いっそう際立ちました。これは2枚のうちの「幅広のほう」の板で、洗面カウンターに用い、余った板は神棚に転用しました。

もう1枚の「細長」の板は、対面キッチンのカウンターに納まっています。