給排水設備工事(Mマンションリノベーション)

上の写真は、大人が童心に帰ってクマのプーさんになりきってみたところ、ではなくて、給排水設備業者さんが集合住宅の主管(各戸を各階縦方向に貫く管)と分岐管(主管の給排水を各戸へ繋ぐ管)の接続部を確認している様子です。現在、Mマンションリノベーションの、5期工事が進行中です。

今回は、これまでの1~4期に比べると平面(間取り)が若干異なります。

具体的に言えば、室内の水まわり各室(厨房、洗面洗濯、浴室など)が、配管計画上、最短距離をとりづらい位置関係となっていて、加えて、新設する給水・給湯管を現在の標準仕様である「さや管ヘッダー工法」とするために、どうしても室内を巡るそれぞれの配管の総長さが、これまで(1~4期)に比べ、長くなってしまいます(念のために申し添えますが、そのことで使用上・機能上の問題はありません)。

建物の構造上、床下高さ(深さ)があまりなく、加えて「床を支える柱状の部材」である床束(ゆか – つか)の間隔を広く取れない、配管スペースに余裕がない状況での「いつもより管多め」となる今回の配管工事では、その準備工程でおこなう「(床当該部の施工図をたたき台にした)床束の配置と配管ルートの擦り合わせ」を、これまで以上に綿密におこなってから作業に取り掛かってもらいました。

また、給水・給湯ヘッダーは、その上にくる床下点検口の、「歩行者の足に触れにくい、人通りの少ない場所に設置する」原則を踏まえて、厨房の奥に計画しています。

点検口と言えば今回は、排水管の距離も長くなるため、メンテナンス用の点検口(上の写真の、右下に見える「グレーの丸」)を設けています。