残暑お見舞い申し上げます

ブログ更新が長らく滞っておりました。申し訳ありません。

6月末の記録的な暑さではじまり、今月はじめの「観測史上最高」の暑さ(その日、検査で上った屋根面が尋常ではない高温となっていて、あやうく火傷しそうになりました^^;)を経て、まだ暑い日が続く山陰地方です。今年はなんだか夏が二度訪れたかのような気さえしていましたが、ここにきて、僅かですが秋の気配を感じるようにもなりました。

予報によると、週明け以降もしばらくは暑さが続くようです。外で作業される方も、室内の方も、適度な休憩と水分補給とで、くれぐれもどうぞご自愛ください。

排水管の「**詰まり」

上の写真は、先日竣工した改修工事の、排水経路の改修作業の様子です。

これから排水管を切り開いて、内部の状況を目視確認するところなのですが、顛末の感想を先に記してしまうと、こんなことも起こり得るのだなと、驚くやら感心するやらでした。

クライアント様への改修前のヒアリングでは、浴室と台所の排水の流れが悪く、その都度ラバーカップなどを使ってみてもあまり効果はなかった、とのことでしたので、まずは第一段階として、建物内の浴室側と台所側にある、それぞれのトラップ(排水時の「関所」)に溜まった汚れなどを取り去ってみたのですが、流れは悪いままで改善しません。

次に、建物外周に設けられている、排水経路の掃除口(上の写真の「ふたつ並んでいる白丸」の小さいほうです)の蓋を開いて洗浄用ノズルを排水管内に通してみたところ、油脂等とは異なる「何か」に当たってノズルが先に進みません。

ならばもう最後の手段です。目視確認のために排水管を切り開いてみると・・・
注:以降の写真には、部分的にモザイク加工等を施してあります。

排水管を切り開いて目視確認して、発見された「洗浄ノズルを妨げる『何か』」の正体はなんと、管内に入り込んだ木の根、でした。

本計画の建物には、排水経路のそばの隣地境界に沿って、風除けの植栽が一列に配されているのですが、どうやらその根が水を求めて排水管のなかに進入し、長い年月の間に、伸びて枝分かれしてまた伸びて・・を繰り返した結果、管内の流れを阻害するほどのボリュームとなったようです。

よく見ると根は、径の異なる管と管を繋いだところにできた隙間から、充填してあるシーリング材を突き破って管内に進入していました。

原因がハッキリしたところで、管を洗浄してから根を丁寧に取り除き、切り開いた排水管に代わる新しい管は、根の進入がおこらないように、隙間のない専用部材(ソケット)を用いて既存管に繋ぎ直しました。

そして埋戻して、加えて、ダブルトラップとなっていた掃除口の蓋を「通気用」のものに交換して、まずは台所の排水経路の改修作業が完了しました。

もうひとつの不具合箇所であった浴室についても同様に、「最終手段の目視確認」を経て、排水管のなかに入り込んだ木の根が見つかりました。

伸びた根の様子をよくよく調べると、

・水を求めて、建物内に進入し、
・浴室の床下まで伸びた根は、
・浴槽の排水金具と排水管の隙間から排水管内に入りこみ、
・そこから管の排水方向に沿って伸びていって、
・(外部にある)掃除口まで戻ってきていた

という、なかなかダイナミックな経路を辿っていたのですが、こちらも、台所と同じ手順で根の撤去等をおこない、正常な流れを取り戻しています。工事を担当してくださったF社H本さん、お世話になりました 。

それにしても植物の力というか、自然の力恐るべし、です。

竣工(Mマンションリノベーション)

「Mマンション」は先日、リノベーション工事が完了しました。

「三期目」となった今回は、前回(2019年)そして前々回(2015年)での経験を活かしながら段差処理や取り合い部の納まり、仕上材料の変更など、ほぼ全カ所での細部の見直しをおこないました。

併せて、築後初めての改修となった本計画では、電気、空調、給排水設備について、2020年代に沿った仕様となるよう、総取替えをおこなっています。

合板などの建材製品や、電気製品、衛生機器の納品時期が不透明になりがちであると伝え聞きながらの工事着工については、先回りしての在庫確保や先行発注のご提案など、各専門工事業者の皆さんに多方面でご尽力いただき、大変助かりました。

加えて、工事の搬入経路が生活の動線とどうしても重なってしまうなかで、マンション入居者の皆様には様々な場面でご協力を賜りました。ご配慮にあらためてこの場をお借りして御礼申し上げます。

そしてオーナー(クライアント)様、今回もお声掛けいただきありがとうございました。

給水給湯配管(Mマンションリノベーション)

「Mマンション」は、給排水設備の配管工事が完了しています。

写真左の、これから床下となるところに並んでいる青と赤の6本、人体図に描かれる静脈と動脈のように見えなくもないですが、青が給水管で、赤が給湯管です。

写真右上、水道主管から取り込まれた水(とお湯)は、「ヘッダー」と呼ばれる分岐用金具によって、台所、洗面、洗濯機、浴室・・・といった、それぞれの行先に振り分けられます。

給水(湯)経路は「ヘッダーから台所、ヘッダーから洗面、ヘッダーから洗濯機・・」というように、それぞれ個別の専用管で設けるため、これ以前の工法※に比べて配管の総長さ、つまり材料コストは増すものの、施工性とメンテナンス性に勝ることで、現在ではほぼ一般的な工法になりました。

この工法は、後述する さや管と架橋ポリエチレン管で構成される配管を、ヘッダーで分岐することから、「さや管ヘッダー工法」と呼ばれています。


「さや管ヘッダー以前」では、水道主管(本管)から取り込んだ管を、ちょうど蟻の巣穴のような「1本の管を基にして、必要な個所だけ分岐させた」経路を、塩化ビニール管(大昔は鋼管)でつくっていました。

給水、給湯管は、

・表面:赤または青色の、さや(鞘)管
・内部:白色の、架橋ポリエチレン管

の二重構造になっています。 可とう性樹脂管であるさや管は、内部の架橋ポリエチレン管の保護材に加え、ヘッダーから当該給水(湯)栓までの配管ガイドにもなっていることにより、万一の管の交換にも 床等を撤去することなく、 さや管内部を通る、架橋ポリエチレン管「のみ」を入れ替えることで対応できます。

大掛かりな解体等を避け、工事を必要最小限に留めようとする意図は、ひょっとするとカテーテル治療や内視鏡手術に通じるものがあるかもしれません。

床下にヘッダーが納まる位置には、点検口を設けます。

Mマンション (リノベーション)

米子市内のマンションリノベーション、2015年、2019年に引き続いての三期工事です。

既存間仕切り壁と内装仕上に加え、今回はすべての電気設備、衛生器具、そして設備配管を撤去したうえで新設します。

解体工事が完了し、 鉄筋コンクリートの躯体がむき出しとなった現場は、 現在、設備配管工事と木(下地)工事が同時進行中です。