機器取付(Mマンションリノベーション 6期)

Mマンションは、リノベーション6期工事の終盤戦に入っています。

前々回のブログでご紹介した天井下地はシナ合板を仕上材に貼り、そのほか、水性塗料や壁紙などで仕上げた内装工事も完了して、現在、空調・電気・給排水の各種機器を取り付けています。

次工程の「建具立て込み」が終わると、養生材を撤去して、竣工前の美装(クリーニング)工事をおこないます。

「『住宅設計.jpAWARD』へのご案内 」のご案内

ややこしい表題で申し訳ありません^^;

「住宅設計.jp」 は、コロナ禍の建築家を応援するためにスタートしたポータルサイトです。弊社事例も数点掲載してもらっています。現在Google、Yahoo検索の「住宅設計」において、第1位となっているようです。

このサイトでは、ご自身が住んでみたい住宅に投票してもらう、「住宅設計.jpAWARD」を開催中(弊社は「東津田の家」をエントリーしています)なのですが、事務局H様より以下のご案内をいただきましたので今回、転送してご案内します。

・・・只今、住宅設計.jpサイトにて、AWARDを開催しております(投票期間は10月31日までとなっております)。こちらのAWARDでは受賞者の方と投票者の方にも賞金や賞品を獲得できますので、是非多くの方にご参加頂ければと思っております・・・

とのことです。夏ごろに開催のご案内を貰っていたのですが、期間ももう終盤、早いですねえ。

「投票者には賞金・賞品盛りだくさん」とのことで、もしよろしければ一度、ご覧いただければ幸いです。

https://xn--pqqp11avm0bhea.jp/

増設配線(Mマンションリノベーション 6期)

今夏に5期工事が完了したMマンションは、現在、6期工事が進んでいます。

今回も、フルリノベーションをおこなうのですが、設備改修は、給排水設備のほか、

電気設備の主な増設配線についても前回同様、露出配線とならないよう、新設する天井懐のなかを通します。上の写真、天井奥側に見える、エメラルドグリーン色の板状の材は、断熱材です。

天井の仕上材は、この下地の上にシナ合板を「目透かし」に貼ります。

風のちから

指折り数えながら振り返ってみたのですが、今年は数年ぶりの「台風の上陸が早い年」のようですね。

そこで今回は建物と風について、我が身の復習を兼ねて、頭のなかを整理しながら記してみます。もしよろしければ、しばらくおつきあい願います。

ニュースなどで台風の勢力をあらわすとき、

「最大風速」(10分間の平均値)と、
「最大瞬間風速」(3秒間の平均値)と、

風速をふた通りに分けていますが、建築基準法で取り扱う風の強さは、10分間の平均値である「最大風速」のほうで、地域により30~46m/秒の範囲で定められています。

弊社がある境港市は、建築基準法上は「30m/秒」が想定される地域です。気象庁の過去の観測記録を読むと、境港のこれまでの最大値は、最大風速が19.5m/秒、最大瞬間が42.0m/秒で、ともに1991年の(「戦後最大級」と警戒された)19号台風で計測されたものでした。

秒速30m/秒は、時速に直すと108km/時です。この風を「1㎡の壁」が受けた際の風のちから、風圧力を計算すると、約54kg/㎡です。仮に、2階建て40坪程度の住宅の外壁の、ある一面が50㎡であった場合、その面が受ける風圧力は、54kg/㎡*50㎡=2700kgで、2.7t にもなります。

この値に、建物の形状と高さ、建物周囲の環境などを考慮・加味したものが、建築物の構造計画時に求められる「正味の」風圧力で、一般的な木造住宅の場合、風を受ける面に直交する壁(耐力壁)で構造を支える考え方が、その構造的な強さの根拠となります。

空気の密度は、水の「1立米あたり、1000kg」に対して「1立米あたり、1.2kg」と非常に小さく、普段その存在をあまり意識することはないのですが、集めることでヨットの推進力になり、規模を増すことで風力発電のような「エネルギーの源」となる反面、私たちの生活を脅かす脅威にもなり得るのだと、この時期にあらためて思い直しています。

残暑お見舞い申し上げます

暦の上では秋を迎えたものの、まだまだ暑い境港です。皆様お住いの地域はいかがでしょうか?

現場での挨拶が「暑いですねえ」からはじまる日々のなか、そういえば、「ファン付きの作業着」を着用している方は、この数年で加速度的に増えているようです。

台風の針路予想を横目に週間予報を眺めると、境港、そしてお隣の米子市を含んだ鳥取県西部は、まだしばらく気温の高い日が続くようです。外で作業される方も、室内ですごされる方も、適度な休憩と水分補給とで、くれぐれもどうぞご自愛ください(私も気をつけます)。