屋根裏探検記2026

昨年1月 から約1年半ぶりの、屋根裏探検記をお送りします。

上の写真は、明治21(1888)年に建てられた住宅の2階床梁です。今回はこちらの住宅の、屋根裏の様子をご紹介します。

上の写真の屋根裏部屋は、もともとは養蚕に使われていた「お蚕さんの部屋」だったそうで、壁には漆喰などの仕上は施されず、柱・梁・束などの構造材と土壁が、ほぼ建築当時の状態で現わされています。

梁は、現代の標準的な断面に比べてふた回り以上の大きさで、加えて、木材の曲がりをそのまま活かした構造体がそのまま見える室内は、野趣に富んだ風合いになっています。

ブログを書くにあたり、「明治21年の出来事」について調べてみたのですが、この年の4月25日に市制・町村制が公布され、(明治)憲法制定・帝国議会開設を前提とした本格的な地方制度が創設されたのだそうです。

そこから2026年の現在まで、実に138年にわたって屋根を支え続けている小屋梁を目にして思ったのですが、相応の年月を経た木材や土壁などが醸し出す色艶は、もはや意匠性、と呼ぶよりもむしろ発酵・熟成と呼ばれるべき括りに属して、長い時間の流れを過ごさなければ、決してこのようには現れ出ないものでしょう。

また、耐震化の考え方が、耐力壁を主とするものに転換されるきっかけとなった、濃尾地震(1891年、M8.0)発生の3年前に既に建っていたこの住宅は、日本の木造建築の歴史から捉えても大変貴重で、大断面の柱・梁によって構成された、いわゆる「伝統工法」の架構は壮観でした。

※当主様、掲載をお許しいただき、ありがとうございました。

「世界最強のあんパン」その2

今から遡ること10年、惜しまれながら閉店となった、米子市の甘味処「みらく」の回転焼き※の味が忘れられない皆様に、朗報です。

先日、島根県浜田市まで脚を延ばした帰り道、浜田~境港のほぼ中間地点にあたる出雲市西端の道の駅、「キララ多伎」に立ち寄って、施設内にあるパン屋さんの「キララベーカリー」で久しぶりに買い求めたのが、上の写真のあんパンです。そしてこのあんパン、食べてみると餡の柔らかさと香り、程よい薄さと柔らかさの生地が、往年のみらくを彷彿させるものになっていました。

キララ多伎は駐車場にも余裕があり、一望できる日本海はまさに「キララ」の名のとおり、晴れた日にはキラキラと光る水面が心地よく、遠出の際の休憩や訪問先への時間調整など、これまで好んでよく立ち寄っていました。営業時間内であればその都度、キララベーカリーさんにも足を運んできたはずなのですが、ここしばらくはその他のパン(塩バターパンとか)に気を取られてしまっていたのか、あんパンについては、恥ずかしながら全くのノーマークだったのです。

それはともかく、喜ばしいことに私のなかの「世界最強のあんパン」は、松江市袖師町の「空(くう)」さんのあんパン と並んで、これで2つに増えました。みらくの回転焼きが恋しい方、あるいは純粋にあんパンがお好きな方に、この場を借りてお勧めします。近くにお立ち寄りの際にはぜひ。


そのほか今川焼き、二重焼き、巴焼き、大判饅頭、御座候(ござそうろう)などなど、地域や個々人によって、実に様々な呼び名があるようですが、本稿では、私が普段呼んでいる「回転焼き」を用いています。

wallstat ver.6

またしても更新間隔が開いてしまいました。申し訳ありません。

以前、本ブログでご紹介した、木造建築物の耐震性能を個別・具体的に「見える化」するソフトの wallstat(ウォールスタット) ですが、今年1月に、4年ぶりとなるバージョンアップがおこなわれました。

遅ればせながら先日から操作マニュアルを横目に、ダウンロードしていた ver.6.0.3を動かしてみると、基本的な操作方法に変化はないようで、ひとまずホッとしています。さらに進めてみると、昨年改正された建築基準法に併せた変更や、計算結果に対するより実態に即した耐震性能の評価(Rグレード)が追加されていて、設計時の検証に際して、より実践的に使えそうな更新となっているようです。

さて、あとはこれで、過去のデータを読み込めさえすればミッションコンプリートなのですが・・・(うーむ再計算できない)

令和8年度「二級建築士育成プログラム」のご案内

唐突ですがみなさん、「建築士になりませんか?」^^

というのは先日、鳥取県産業人材育成センター様から上の写真のようなご案内をいただきまして、以下、主要なところを転記しながらご紹介します。

「本センターでは・・近年の少子化や技術者離れに起因した建築士不足を解消する一助となるため、官民連携の取り組みとして『二級建築士育成プログラム』を継続しているところです・・」とのことで、

このプログラムは具体的には、「一年間の職業訓練で二級建築士の受験資格を取得し、その後、試験対策を経て受験することで、早期の資格取得を目指す」内容となっています。

受験資格は通常は、「建築の実務経験7年または、高等学校の建築学科を卒業」などが必要なのですが、それが1年間の職業訓練で可能となり、また、資格取得後の試験対策(学科・製図)も、官民連携のメリットを活かしたものとなっているようです。

募集期間は本日、1月5日から27日まで(必着)。

ご関心をお持ちの方は、鳥取県産業人材育成センター米子校(電話:0859-24-0372 担当芦澤さん)まで、お電話してみてください。

追記:
今回は、地域限定のご案内です。

明けましておめでとうございます。

あたらしい一年がはじまりました。

本年も引き続き、地に足のついた住まいづくり・建築物の構築をクライアント様、職方の皆さん、そして計画に関わるチーム全員で進めてゆきます。安心して、心地よく住み・使い続けることのできる場所づくりを念頭に、精進を重ねて参ります。

皆様には変わらぬご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

2026年1月1日

渡辺浩二