とっとり緑化フェア

昨日は気持ちのよい青空の境港でしたが、調べてみると10~11月の晴れの特異日は、実は11月3日だけなのだそうです。

東京オリンピックは記憶にないのですが、10月10日と晴天の運動会をセットにして記憶に刷り込まれている世代としては、なんだか肩透かしをくらった感じです。

鳥取市で開催中の 「とっとり緑化フェア」 に行ってきました。この日も特異日ではありませんでしたが、秋のおだやかな空でした。

渋滞緩和のための自家用車専用の臨時駐車場に車を置いてから、シャトルバスで5分ほど揺られると、会場の湖山池公園に到着です。花トリピーの出迎えをうけたあと、フードコートを抜けて橋を渡った先は、ナチュラルガーデンからはじまるさまざまな庭と緑がひろがります。

会場に沿った湖山池からの風が、順路に沿って歩くほどに汗ばむ身体にここちよくて、歩きながら眺め、足を止めて眺めて、また歩いて休憩してを繰り返しながら、あっというまの半日でした。脳ミソの「凝り」がほぐれて、身軽になれたような感じでもあります。

建物における植物のちから、というとおおげさですが、植栽の有り無しでその建物の居心地がおおきく違ってくるものだなあとの思いは、経験をかさねるほどに強くなっています。

視線の先の緑は気持ちを落ち着けてくれて、虫や鳥たちを呼び寄せて、わたしたちはきっと、人間以外の生き物をどこか近くに感じていたいのかもしれません。そして、そうしたいほどに最近の暮らしをとりまくテクノロジー、あるいは根本的なものの考え方は、あまりにも 「腕ずく」 過ぎるようにも感じます。まだまだできることはあるはずだと、それらの言葉はそのまま我が身に返ってもきます。

不勉強の賜物か、植えられている半分の名前もわからなかったのですが、それでもゆっくりと色と香りを楽しむことができました。また壁面や屋根の緑化についての具体的な取り組みや、地元の造園業者さんによるこれからの庭づくりの出展など、これからの設計を考えるうえで参考になることも多かったです。

残念ながらアザラシの「コヤちゃん」には会えませんでしたが、とてもよい休日になりました。

ここでの月見、きれいでしょうねえ。

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