
東福原の家の、基礎工事 に続いての、土台敷きの様子です。
「○○の土台」
と、書いて連想される土台のイメージと言えば、目に見える華やかな部分を支える縁の下の力持ち的なもの、ではないでしょうか。同じように「木造建築物の土台」も、
・鉄筋コンクリート造の基礎と木造軸組とをしっかり繋いで、
・1階床の水平面を確定させる、
目立たないけれど大切な構造部材です。
大工さんたちを遠目から眺めていると、うっかりするとなんだか材木を横に並べているだけのように見えなくもないのですが、実際には、手作業でしかできない微調整を繰り返しながら、設計値と設計寸法を現場で作り出しておられます。目立たないけれど大切な工程です。

土台は木構造部材のなかでは最も地盤面近くに据えるために、湿気の影響を考慮した樹種選定が必須ですが、弊社ではヒノキ(またはヒバ)をお勧めしています。
今回の土台もヒノキを用いていますが、穴あけ作業で土台にドリルを通すと、一帯にヒノキの爽やかな香りがひろがります(^^)

土台は、基礎に埋め込んだアンカーボルトにあわせて穴あけして、所定の位置にナットで締め付け固定して据付けます。
土台の下、基礎梁(立ち上がり部分)側面に見える水色は断熱材で、床下が室内と同じ環境となる設計です。ここは漬物やサツマイモ、ワインなどの収蔵庫として活用できたり、冬場、床からの底冷えを防ぐ空気層にもなります。

基準の水糸を睨みながら床高を調整して、水平面を確定させます。

この上に柱梁を組み上げます。平面が立体になるまで、あとひと工程です。