新国立競技場問題への私見

一連の報道を見聞きするだけですが、率直に感じるのは、関係者の皆さんが発する、半端じゃないくらいの 「たらい回し感」 で、この国家プロジェクトの「指揮者の顔」が全く見えない(見せない?)というか、かなり意地悪な見方をすれば、それぞれの立場と職責の範囲、という隠れ蓑の中からそれぞれが、自分に都合のよいことだけを言っている、といったイメージさえ浮かびます。

判断と根拠、あるいは権限と実務との乖離、そして不透明な情報公開が、この問題の根底にあるだろうことは、市井の建築士である私にも理解はできます。しかし、このことは決して他人事ではなく、クライアント様の大切なプロジェクトを預かる我が身への戒律として、常に傍らに置くべきものであるとも感じています。

今はただ、公正な道筋での解決ができるだけ早いうちになされるよう、願うばかりです。

カテゴリーlime