登場するみなさんが、そういえば誰かに似ているなと頭をめぐらせて浮かんだのは、その計画ごと、現場ごとにチームを組む専門工事業者さんたちのあの顔やあの姿で、本書に何度もあらわれる、ジャスティス(単なる合法)に留まる事をよしとしないフェアネスへの矜持が、現場でのそれぞれの職人らしさに重なるようでした。
自立した個人が共通の目的の元に集まったものを「チーム」と呼ぶのであれば、強く、気持ちのよいチーム、リーダー、集団とは、との問いに具体例で答えてくれるような本だなあといった読後感で、50篇のうち、冒頭を飾る「体を張った平和論」、書名でもある「人類のためだ」、そして「きさぁ、タックルせんか」が、特に印象深かったです。
まったく話は飛びますが、全米オープンテニス、次があるぞ西岡!