竣工(Mマンションリノベーション 6期)

「Mマンション」は先日、リノベーション工事 が完了しました。

今回の6期工事は一見、前回の5期工事とほぼ同じ意匠(建具の色調を少しだけ変えています)の仕上がりです。が、よくよく目を凝らして見ると、建具、衛生設備、玄関のそれぞれにおいて、「この年代のマンションの、リノベーション計画の際に起こり得る課題」に対して、回答のひとつとなるであろうディテール※を備えています。


それぞれの具体例については、(どうやら長文になりそうなので)折を見て、どこかの機会でお話しさせてください。

それらのディテールの決定については、例によって、専門工事業者の皆さんに、積極的な提案とともにご尽力いただきました。

素材の選定や納まりなど、こちらから投げかけた原案に対して、施工手順や固定方法、あるいは表面仕上げについて、「普通に、工事として成り立つのか?」どうかをコメントしてもらい、そのコメントを元にして、加筆修正した第二案をまた投げかけて・・といった繰り返し(大抵は現場で、ああでもないこうでもないと言いながら)によって、それぞれのディテールは練られてゆきました。

今回の現場は、(マンション全体から見ると)最も奥まった位置の室であったため、設計・施工者、資材搬入や産廃搬出などの工事用車両については、主に「ほぼ直通」となる、裏手の第二駐車場を使用させてもらい、工事関係者一同とても助かりました。

とはいえ、同時進行で実施したエントランス部分の改修工事と併せて、部分的には生活動線が工事関係者のそれと重なることが避けられないなかで、工事期間中、マンション入居者の皆様には様々な場面でご協力を賜りました。ご高配にあらためてこの場をお借りして御礼申し上げます。

そしてオーナー様、今回もお声掛けいただきありがとうございました。