実施設計とは、演劇に喩えるならば脚本(基本設計)と本番(着工)のあいだの通し稽古みたいなもので、実際にどのような材料をどのように組み合わせるのか、形状や寸法や数量、仕様を具体的に組み合わせてみて、現実の施工を見据えた検討をおこない決定してゆきます。
家づくりをオーダーメイドと捉えた場合の金額の根拠をここでつくる、という言い方もできるかもしれません。
それらを紙にまとめたものが実施設計図書で、今回は48枚になりました。
内訳は、内容を主に文字によってあらわす仕様書が3枚と、
実際の業務ではこの図面をもとにして、積算作業(数量の拾い出し:原則設計者がおこなう)と、見積依頼(各専門工事業者さんにお願いする)と集計を経て具体的な予算がはじきだされます。
今回、計画案とはいえ、ひととおり図面がそろったので、専門工事業者さんにお願いして見積を作っていただきました(ありがとうございました)。全体の集計作業も、もうまもなく完了です。
分離発注としてはおよそ5年ぶりの積算・見積だったのですが、この5年のあいだで、ウェブを活用した物流、情報伝達の効率化と参入障壁の縮小は予想以上に進んでいるな、というのがいまのところの感想です。
正直、やや軽いショックを受けています。