定点観測

東福原の家、前回 の続きです。

今回は視点を南西壁面に固定して、工事がどのように進んでゆくのか、その様子をご覧ください。

棟上翌日の朝、柱梁の構造材が組みあがり、屋根面、床面、耐力壁面の水平・垂直構面(=地震などの横揺れに対抗するための「壁」)も整っています(建物構造の強さについて、以前のブログに綴りました。もしよろしければ・・・・)。

現代の家づくりにおいては、こうした構造上の完成を棟上とよぶべきなのかもなあと、このタイミングになると条件反射のように毎度毎度同じ感想を抱きます(^^;

耐力壁以外の面材を張り、サッシを取り付けてウチとソトを明確に区切ります。

面材で区切ることで気密を上げて断熱性能の根本を下支えするのと同時に、構造上有害となる空気の流れを遮断します(空気の流れの詳細についてはこちらを・・・・)。

ウチとソトを分けた構造用面材の外側、その上を、

・湿気は通すけれど水分は通さない特殊なシート(奥に見える白いシート)、
・空気層(縦方向に通る木材と木材の間)、
・外壁仕上げ材(モルタル+吹付け)のための下地(横方向縞状に見える木材)

の3つの層で覆います。

写真中央の引き違いサッシ、2階部分の足元に見えるバルコニー取り付け用ブラケットは、これらの作業と同時進行で取り付けをおこないます。

続いてモルタルの下塗りをおこない、乾燥して充分ひび割れを出したのちに、

モルタル上塗りをおこないます。上の写真は仕上がって乾燥も充分、吹きつけ塗装待ちの状態です。

現代の家づくりとはいえ、ここまでの工程(これ以降もそうですが・・・)は、道具は用いるけれど、その全てが手作業によるものなんだよなあと写真を整理しながら、これまた毎度毎度同じ感想を条件反射のように抱いています(^^;

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