「地盤保証に依存しない地盤調査の普及」

上のタイトルは、業界紙の記事の見出しです。

見出しを目にして一瞬、地盤調査はそこまでの精度での調査ができるようになったのだと感心したのですが、いやいや待て待て、それならば現在の技術水準ではわからない不確定要素については、誰がどうやって保全するのだろうとの素朴な疑問も沸きました。昨年お願いした地盤調査のときは、そのような話は出なかったし・・・

過度に聞こえのよい言葉、または、やたらに形容詞や「!」が多い文章には注意すべしとの池澤夏樹さんの教えを守って読みすすめてみると、その内容は、保証や補強工事への「過剰な」依存を撲滅するとのことで、その普及に努める業界団体(地優連)が設立された、との記事でした。過剰な補強の撤廃に向け、あらたに判定基準を統一して、それに基づいた地盤保証をおこなうのだそうです。

戸建住宅への地盤調査が一気に普及した2000年の建築基準法改正からもうすぐ15年、地盤調査業界も日進月歩で進んでいて、それはおそらく、誠実な業務を積み重ねる他業種の大多数にも当てはまるように思います。私も精進せねば。

カテゴリーlime