あけましておめでとうございます。

あたらしい一年がはじまりました。

本年も引き続き、地に足のついた住まいづくりをクライアント様、職方のみなさんと一緒に、コツコツ進め積み重ねてゆきます。「安心して住み続けることのできる家づくり」を念頭に、精進を重ねて参ります。

皆様には変わらぬご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

2021年1月1日

渡辺浩二

年末のご挨拶

今年も残すところあと僅かになりました。

一年が過ぎるのが早く、特に12月に入ってからは本当にあっという間ですね。

全世界的に予想のつかない、なかなか簡単ではない状況が続いていますが、おかげさまで今年も健康で、現場での事故も無く、一年を無事に過ごすことができました。

ここのところ、ブログ更新の間隔が安定せず、申し訳ありませんでした。家づくりに関して、皆様にお知らせしたい話題の「在庫」は、この一年で一年分、積み増ししています。以降追々に記してゆきますので、来年もまた、変わらずお立ち寄りいただければ幸いです。

尚、弊社の年末年始の休業期間は下記のとおりです。

(休業期間)
12月29日(火)から1月5日(火)まで
※新年は1月6日(水)より、業務開始します。

時節柄、くれぐれも体調など崩されないよう、どうぞご自愛ください。
来年も変わらぬご高配を賜れますようお願い申し上げ、年末のご挨拶とさせていただきます。

それでは皆様よいお年を^^/

渡辺浩二

瓦葺き(彦名の家)

「彦名の家」は、10月末(大安そしてハロウィン^^)に上棟を迎えましたが今回は、瓦工事の模様をご紹介します。

住宅の屋根仕上材には、瓦のほかに金属板、スレート(=石質の薄板)などがありますが、瓦、の一括りのなかにも、形状によりJ型(和瓦)、F型(平板瓦)、S型(スペイン瓦)などに分かれ、色も様々です。今回、「彦名の家」に葺く瓦は、漆喰仕上である外壁とのバランスを考え、形状はJ型(和瓦)、色は「いぶし色(錆びたグレー)」を選択しました。

上の写真は、瓦葺き前の下地の様子です。防水シートの上に並べられている桟木は、瓦の「割り付け」の基準線と固定用下地を兼ね、通気(と万一の排水)のため、下端に切欠きが設けてあります。切妻屋根の「尾根」部分(棟、と言います)に見える2ヶ所の黒い樹脂製の箱は、屋根裏を換気するための部材です。

瓦は、軒先(水下側)側から棟(水上側)に向かって一枚ずつ、取付をおこないます。

釘止めは一本ずつ、手作業でおこなわれるのですが、この手作業をひたすら繰り返し繰り返し繰り返して、

屋根面の瓦の設置が終わり、この後、棟部分の瓦を取り付けて、

瓦工事の完了です。

職人さんの話によると、今回のような和瓦(先述のJ型)を施工することは少なくなったそうで、平板瓦(同F型)が最近の主流かなあ、とのことでした。

とはいえ、上の写真のように、伝統的な和瓦が醸し出す、このテイストはやはり「いいもの」で、瓦工事完了後に眺めると、屋根面に和瓦特有の曲面と、いぶし瓦のつや消しグレー色が加わった効果なのか、建物全体がキュっと引き締まったようでした。

最終的には、この屋根面のグレーに、外壁仕上である漆喰の「白」、軒裏や柱、ウッドデッキなど外部木部の「こげ茶」が組み合わされ、その周囲に植栽の緑が配される本計画は、私自身仕上りがとても楽しみであり、引き続き着実な作業を関係者一同、チーム全員で続けてゆきます。

受賞の報告です。

このたび、「第37回 住まいのリフォームコンクール」 の住宅リフォーム部門において、昨年竣工した 「広い縁側の家」 が、優秀賞に選ばれました。

今年の春、建築確認の申請に建築住宅センターさんに立ち寄ったとき、たまたま棚にコンクール応募のパンフレットを見つけ、そのパンフレットに誘われるがままに応募していたのですが、先日、まさに「忘れたころの吉報」が届いて、かなり驚いています。

ですが同時にこの受賞は、クライアント様、現場の皆さん、本計画に関わってくださった関係者全員が、それぞれの持場で知恵を絞り、汗をかきながら、「面白がって」 計画を進め積み上げていった結果に対しての評価、賞でもあるわけで、そのことは素直に嬉しく、皆で胸を張りたい気持ちでもあります。

なので、

おめでとうございます。そして、ありがとうございました。

GoTo 粟島 (あわしま) 神社

「粟島神社」は、鳥取県米子市彦名町にある神社で、少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られています。そして、先日着工した 「彦名の家」 の、氏神様でもあります。

「彦名の家」では、現地での地鎮祭はおこなわず、クライアント様が粟島神社さんに出向かれたのですが、それに倣って私も、着工前のご挨拶に伺いました。

神社は、境港と米子を繋ぐ幹線道路のすぐ近くにあり、江戸時代の干拓工事によって陸続きになるまでは中海に浮かぶ「島」であった、というのは知っていたのですが、これまでずっと前を通り過ぎるばかりで、実際にお参りするのは今回が初めてでした。

社殿は、写真正面に見える鳥居を潜り、そこから高低差38メートル、階段187段を登りきった先にあります。

が、これがまあ、なかなかの高さと段数で、

1回目の休憩、そして、

2回目の休憩をはさんで、

やっとのことで「頂上」までたどり着き、着工前のご挨拶と工事の安全を祈念してきました。

この階段187段、運動不足の中年男にはかなりの苦行でしたが、若者には格好のトレーニングコースでもあるようです。

後日クライアント様に、息も絶え絶えになんとか叶えた参拝についてご報告した際、同じく彦名町にある、米子高専の運動部の皆さんには「ご用達」であることを、バドミントン部OBであるご主人に、当時を振り返りながら教えていただきました。

クライアント様経由でお預かりした二品、鎮め物は掘削の際に建物中央に、お札は敷地全体を見渡せる位置にそれぞれ納められて、現場を見守っています。