鴻池の犬

遠方の現場に向かうとき、移動中のクルマのなかで音楽を聴きながらということが多かったのですが、音楽ばかりでもアレなので、落語も聴くようになりました。

桂枝雀さんが好きで、「代書」などの始終大爆笑のネタ( 信号待ちでゲラゲラ笑っているところをなんだこいつはと不審そうに覗かれたりもあったり )はもちろんですが、いわゆる人情ものも好きです。なかでもこの「鴻池の犬」は、もっとも好きなおはなしのひとつです。

子供の頃に離れ離れになった(犬の)兄弟のお話で、再会と弟くんの回想シーンも好きなのですが、前半部分の「だんさん」の矜持というか節度というか、背筋のとおった佇まいには、何度聴いてもそのカッコよさに惚れ惚れします。

CDにもうひとつ入っている「くしゃみ講釈」は、大爆笑必至のネタです。要信号待ち注意。

とっとり緑化フェア

昨日は気持ちのよい青空の境港でしたが、調べてみると10~11月の晴れの特異日は、実は11月3日だけなのだそうです。

東京オリンピックは記憶にないのですが、10月10日と晴天の運動会をセットにして記憶に刷り込まれている世代としては、なんだか肩透かしをくらった感じです。

鳥取市で開催中の 「とっとり緑化フェア」 に行ってきました。この日も特異日ではありませんでしたが、秋のおだやかな空でした。

渋滞緩和のための自家用車専用の臨時駐車場に車を置いてから、シャトルバスで5分ほど揺られると、会場の湖山池公園に到着です。花トリピーの出迎えをうけたあと、フードコートを抜けて橋を渡った先は、ナチュラルガーデンからはじまるさまざまな庭と緑がひろがります。

会場に沿った湖山池からの風が、順路に沿って歩くほどに汗ばむ身体にここちよくて、歩きながら眺め、足を止めて眺めて、また歩いて休憩してを繰り返しながら、あっというまの半日でした。脳ミソの「凝り」がほぐれて、身軽になれたような感じでもあります。

建物における植物のちから、というとおおげさですが、植栽の有り無しでその建物の居心地がおおきく違ってくるものだなあとの思いは、経験をかさねるほどに強くなっています。

視線の先の緑は気持ちを落ち着けてくれて、虫や鳥たちを呼び寄せて、わたしたちはきっと、人間以外の生き物をどこか近くに感じていたいのかもしれません。そして、そうしたいほどに最近の暮らしをとりまくテクノロジー、あるいは根本的なものの考え方は、あまりにも 「腕ずく」 過ぎるようにも感じます。まだまだできることはあるはずだと、それらの言葉はそのまま我が身に返ってもきます。

不勉強の賜物か、植えられている半分の名前もわからなかったのですが、それでもゆっくりと色と香りを楽しむことができました。また壁面や屋根の緑化についての具体的な取り組みや、地元の造園業者さんによるこれからの庭づくりの出展など、これからの設計を考えるうえで参考になることも多かったです。

残念ながらアザラシの「コヤちゃん」には会えませんでしたが、とてもよい休日になりました。

ここでの月見、きれいでしょうねえ。

竜巻に備えて

いくらか雲は浮かぶけれど、境港はきもちのよい秋晴れの空です。けれど台風の影響なのか、明日の午後からは雨模様の予報です。

「ねえワタナベ君、竜巻に強い家ってどんな家?」

先日、友人にたずねられました。
この前みたワイドショーのなか、竜巻の話題に併せて、

「これからの家には竜巻に対する備えも必要ですね」
とのコメントが添えられていたらしく、それを受けての問いでした。

恥ずかしながら竜巻について、私の認識はこれまでのニュースで見た程度だったので、これを機に、どのような備えが必要なんだろうとまずは調べてみたのですが、その勢力、破壊力は想像を遥かに超えるのものでした。

具体的には、

先月の埼玉越谷の被害状況から推定される竜巻の最大風速は50m/秒~69m/秒、これまでの国内最大級といわれた、昨年のつくば市では70m/秒~92m/秒でした。

対して建築基準法で想定している台風などの最大風速は、厳密には値の計測平均が異なるので、単純な比較はできないのですが、地域により30m/秒~46m/秒の範囲です。

当初は何か効果的な補強や改修方法があるのではと思っていたのですが、この勢力の大きさです。調べるほどにわかったのですが、現実的に竜巻による被害を完全にシャットアウトできる構造物は、今のところどうやら地下室やシェルター(市販されてはいますが)くらいしか存在しません。

鉄筋コンクリート造ならば、鉄骨造や木造のように建物が吹き飛ばされる心配はなく 「より安全」 ではあるものの、割れて筒抜けのガラス窓からの飛来物など、充分すぎるくらいの注意が必要のようです。

調べながら、現在もっとも効果的な竜巻に対する備えとは何かと考えたのですが、それは、

・避難場所をあらかじめ決めておくことや、
・身を守るための行動を整理しておくことなど、

どちらかといえばハード面よりもソフト面に関する備えなのではないか、と思い至っています。

気象庁発行のリーフレット「竜巻から身を守る~竜巻注意情報~」 には、屋外、屋内での竜巻からの身の守りかたについて、具体的に記されています。ぜひ、ご一読をお薦めします。

余談ですが、万一避難のタイミングが遅れたときの緊急避難用ピットを家のなかに設ける方法は、実際の避難を想像したとき、相応に有効なのではないかと考えています。実施には多方面の検討が必要でしょうが、2~3アイディアもあるので、これを機に継続して取り組んでみようと思っています。

なんだか不安を煽るばかりになったかもしれずで、申し訳ありません。実際に竜巻にピンポイントで遭遇することは、確率としてはかなり低い部類に入るようです。

ですが、国土技術政策総合研究所による、つくば市での竜巻被害の報告書  を読むと、せめてもしものときにどう行動すべきかくらいは考えておかねばと素直に思いました。

さしあたって私は、自宅にいるときの緊急避難場所を決めました。

スポーツの秋

いきおいあまってエントリーしたテニスの市民大会に秋分の日の先日、行ってきました。

「第45回西島杯テニス選手権」、男子シングルスB級。
会場は米子市営東山公園庭球場です。

しばらくブランクが空いたテニスですが、帰郷を機に再開してそろそろ11年になります。なかなか定期的に、というわけにはゆきませんが、気持ちのよい汗を流せています。

加齢とともに、頼んでもないのにウエイトが身についたり、しかし重くなった動きをカバーする技術は身につかなかったりですが、さわやかな秋の陽射しに誘われて、久しぶりの大会参加となりました。

この日の米子市は最高気温が30℃を超え、試合前に屋根のついた観客席で待っているあいだは、会場を見渡しながら、そういや今日は秋分の日だから、北向きの影の長さが終日一定だったよなあなどと実に呑気なものだったのですが、いざコートに入ったら暑い暑い。

2回戦からの初戦は対戦相手の高校生くんに圧倒され、ヨレヨレになりながらもなんとか凌いで、実力以上には競り合えたものの最後には息切れ、あえなく敗退となりました。うーん残念です。

とはいえ、終わってみればここちよい汗でした。

追記:
ケガも、思ったほどの筋肉痛もなく、翌日もまあふつうに歩けました(^^)v・・・とおもっていたら来ちゃいました昨日、これが 「3日後の筋肉痛」 というやつですか。とほほ。

上道ご近所ガイド

弊社のある境港市上道(あがりみち、と読みます)町は、市役所、市民会館、郵便局、商工会議所、銀行やお菓子屋さんなどが集まって、設計事務所を構えるにはなかなかに便利のよい場所です。

市役所の建築指導課まで徒歩5分、図書館まで徒歩3分、郵便局まで徒歩1分の近さで、メインストリートに沿って主要な建物がたち並び、いかにも市内の中心部な雰囲気です。

けれど今井書店さんの角を曲がって通りを一本入ると、

こんな感じ^^

畑や果樹の緑が残る、のんびりした住宅地です。写真右手奥にかすかに見える、黄色い建物の2階が弊社事務所です。風かよく通り抜ける、きもちのよい環境です。

通りを南に進んだ先は母校、境高校です。午後になると運動部の声が風に乗ってよく聞こえます。

当初は自宅で開業する予定だったのですが、調べてみると都市計画法上の制約で叶わず、それならばと市内に貸事務所を探して、この地にご縁がありました。

朝晩は涼しいのを通り越えて肌寒いほどになって、日中の陽射しもいくらか和らいできたようです。お向かいのクロヤギさんは朝食後の日光浴でしょうか。

といった感じの上道界隈です、近くにお寄りの際にはどうぞお声かけください。