暑中お見舞い申し上げます

夏への移り変わりの最中、このところ毎年のようにゲリラ的な豪雨や、あるいは空梅雨が過ぎた梅雨明け後の大雨など、天候不順が続いていますが、甲子園の代表校が決まったこの頃には、やはり毎年恒例の暑さですねえ。

今朝のニュースの天気予報によると、この暑さはこの先2週間くらい続くそうです(台風も近づいているようですね)。屋外で作業される方も室内で作業される方も、こまめな水分補給と適度な休憩の合わせ技で、くれぐれも皆様、どうぞご自愛ください。

目利きではありませんが・・・

弊社の業務エリアは、分離発注の場合、「事務所から、おおよそ自動車で1時間半までの範囲」とさせてもらっています。なので、建設予定地の初見も大抵は、ある程度の土地勘を持ちながら伺うことができるのですが、幹線道路から一本奥に入ってしまうと、その多くが初めての道や路地です。

とはいえ、そうした「慣れない道や路地」も、その後幾度となく足を運んで着工を迎える頃にはもう、事務所と現場を結ぶ「通い慣れた通勤路」となっているのですが、そうして身についたあたらしいルートからあたらしい発見や偶然の出会いがあって、写真のあんパンは、昨年の「通勤」の途中に立ち寄った、松江市袖師町の「空(くう)」というパン屋さんのものです。

先日ちょっとだけ回り道をして、しばらくぶりに買い求めました。「餡もの」好きの食いしん坊としての発言を許してもらえるのならば、このあんパンは、私の知る限り世界最強のあんパンで、昨年惜しまれながら閉店した米子市の甘味処「みらく」の回転焼き※に、現世で最も近い食べ物です。餡の柔らかさと香り、生地の程よい薄さと柔らかさは、パン好きの方、そしてもちろん餡好きの同志たち、特にみらくの「あの味」が忘れられないアナタには、どうぞ一度・・・


その他、地域によっては今川焼き、大判焼きや巴焼き(枝雀さんの「代書」にも出てきますね^^)、あるいは社名がそのまま通称となってしまった御座候(ござそうろう)など、呼び名はいろいろのようですが、どうやら特にJASによる定義はないみたいでした。

左利きスケール

建築の仕事のなかで、寸法を測る道具には、その用途や精度、計測する長さなどに応じて、いろいろな種類のものがあります。

例えば、設計段階では、主要な縮尺があらかじめ刻まれた(三角形断面の)定規の「三角スケール」を使って図面上の寸法を確認したり、また最近では、CADで描いた図は、CAD内で長さや面積、角度を簡単にかつ高い精度で計測できるようになっています。

現場では、敷地や建物の原寸を測るための巻き尺には、要求される精度に応じて用いる素材の違いがあって、例えば地縄張りのときには(少々の伸びは問題ないので)樹脂製で、水盛遣方では(伸びは許されないから)鋼製で、といった使い分けをおこなうのですが、現場の状況や建物の内容によっては、測量用の機械(トランシット)によって、仰角や水平角、または距離を測ることもあります。こうした道具類が手元にないときにも、歩幅 (約50センチ)や、親指と人差し指の間(約15センチ)により得られた「ざっくり」した寸法は、計画の初期段階では貴重な資料になりますし、方位計測機能のついた腕時計は、ボタンひとつでその敷地の方位がわかって、これはなかなか重宝します。

上の写真中央の「黄色の丸いやつ」は、鋼製の巻き尺の仲間です。計測長さはおよそ10メートル弱まで、と短いのですが、手のひらに収まるほどの大きさで持ち運びに便利、職人さんも設計者も、現場では皆が携帯しています。呼び名はスケールだったりコンベックスだったりメジャーだったりと、いろいろな名前をこれまで耳にしてきたのですが、では正式名称は何だろうと調べてみたら、JISに倣って「コンベックスルール」と呼ぶのが、どうやらニアピン賞のようです(このブログでは以降も、呼び慣れた「スケール」で続けることにします)。

ブログタイトルにもあるように、写真の「スケール」は、左利き用で、(株)NEXTSTAGEさんの検査員研修の際に紹介してもらって使い始めました。一見何の変哲もないスケールなのですが、これは「痒いところに手が届く」優れものなのですが、あらかじめ断っておきますが、私は右利きです。

どのように「優れもの」なのかというと・・・

上の写真のように「左利き用スケールを左手に持つ」とは逆向きに、つまり「通常通り」に、

「右利き用スケールで(監理報告書と工事写真集の)写真撮影」をおこなうときには、上の写真のように、「<左手>に持ったスケールを右側に引き寄せて、右手に持ったカメラで撮影」しなければなりません。左利き用のカメラ(あるのかな)を使わない限りは、必ずこのようになります。

そして、(スケールを持つ)左手に浮かび上がる血管からもお分かりのように、この撮影は、撮影者にかなり不自然な姿勢を強います。

対して、「左利き用スケールを左手に持ち、右手のカメラ」での写真は、このような感じです。なにより身体が楽ですし、作業中に通りすがりの子供さんから「ねえおかあさん、あのおじさん、へんなかっこうでしゃがんでいるけどどうしたの?おなかがいたいのかな?」と指さされること(言い回しをマイルドに直していますが、ほぼ実話)も、これならばもう大丈夫でしょう。

それはともかく、同業の「なんだか窮屈だなあ」とお悩みの方、これはおススメですよ。一連の写真は、境港市内の店舗併用住宅の現場です。まもなく上棟をむかえます。

「減震」 する基礎パッキン (摩擦ゲンシンパッキン SMRC株式会社)

↑ これ は、木造軸組工法の基礎(RC造)と土台(木造)の間に入れて、建物に伝わる地震の揺れを軽減(=減震)する部材です。

カタログと仕様書、そして、熊本地震後の現地調査報告書を取り寄せて読んでみたのですが、これまでどうしてなかったのだろうと不思議に思えるくらいにシンプルな仕組みで、詳細は省きます(詳しくご説明しますから、関心をお持ちの方は、どうぞお問い合わせください)が、設計・施工時の汎用性も高く、そして低コストです。

一般的な木造住宅に採用すれば、その効果は控えめに見積もっても相当に高いはずで、前述の報告書によると、熊本市、益城町において、この製品を採用した建物には、家具の転倒もおこらなかったようです。

もちろん、これまで再々申し上げているように、「建築基準法の仕様と基準を順守したうえで、各要素のバランス取りを適切におこない、安全側に立った謙虚なものづくりを設計、施工を通しておこなう」ことで、安心できる構造の家づくりは充分に可能です。そのことに加えて、建物構造に関して、ひとつの部材でこれほどシンプルで汎用性が高く、低コストで効果が期待されるものの登場に、少なからず(良いほうに)驚いてもいます。

現在、現物をサンプルとして取り寄せているところです。続報については、機会を見て、このブログでお知らせします。

「猫のための家づくり」 建築知識2017年1月号 (エクスナレッジ)

建築技術者向けの専門誌なのですが、「猫の特集」であるこの号に関しては、現在基本設計中のクライアント様に紹介いただいて知ることとなりました。

猫との同居を前提とした新築(改修)計画をお持ちの方だけでなく、アマゾンのカスタマーレビューにもあるように、どうやら、現在進行形で猫と一緒に暮らしておられる一般の方々にも好評のようで、もちろん建築実務者にも読み応え充分の内容で、そして好評につき、品薄が続いているようです。

この本を求めて私が書店巡りをする頃には、重版ののちにも更に売れ続けて希少本となってしまっていたのですが、幸運なことに出版社の在庫を取り寄せてもらうことができて、無事入手と相成りました。しかし、思い返しても「建築知識」がこれだけの勢いで売れるとは私が知る限りはじめての事で、「好評につき、今年度の『建築関連法令集』は完売しました」と聞かされた(あり得ないけど ^^;)くらいのインパクトでした。

余談ですが、この1月号に掲載されている広告によると、同じエクスナレッジ社さんの「神社の解剖図鑑」 は、発行部数が8刷4万5000部を突破したそうで、神社好きの皆さんも恐るべし、です。

建築知識1月号、このあと再々増刷がかかるのか、あるいは再編集の後に猫特集の書籍として登場するのでしょうか。猫好きの皆様、乞うご期待ください。そして神社好きの方は、お近くの書店へぜひ。