マンションリノベーション

これまで、大規模改修からインテリアコーディネートに至るまで、改修工事にはいろいろと関わらせてもらいましたが、RC造集合住宅の改修案件は、大阪での修行時代以来のご縁です。構造体に関与しなくてもよい分、設計の自由度は高いのですが、搬入経路を充分考慮した部材選定がその前提となります。

建材商社の営業さんとの雑談のなか、いわゆる「マンションリノベーション」の現場への納入件数は、鳥取県西部(と島根県東部)でもここのところ増えてきているとのことで、一戸建て住宅の改修と併せて、おそらくこの傾向は続いてゆくようです。

この計画では、プライバシーを保ちながらも閉塞感を生まない室内とするために、視線の高さを3(4)種類に分けて、それらの相互関係から各室に「必要な区切り方」を導き出しています。模型を用いたクライアント様との検討の結果、水まわりの独立性をもう少し強めるように再修正を加えて、現在実施設計中です。

米子市内の計画です。

棟上の次の朝

東福原の家、上棟式 翌朝の様子です。昨日の、雨のち曇りの空から一転、気持ちのよい晴天になりました。

まず最初に、基礎の中に溜まった前日の雨水をかき出して土間コンクリートを乾かし、いつでも床下地を貼れるようにしておきます。H棟梁を筆頭に、3人体制で作業にあたりました。

雨降りを想定して、基礎立ち上がり側面に水抜き用の孔を設けてあるのですが、土間表面に浮かぶ程度の水はどうしても残ってしまいます。原始的といわれるかもしれませんが、ちりとり、雑巾とバケツと人の手との組み合わせが、最もシンプルで効果的な、仕上げの排水方法であるようです。

雑巾を土間面にひたして水気を吸い取り、それをバケツに絞って(あるいは、ちりとりで掬ってバケツに集めて)を繰り返すのですが、作業中なぜかというかやはりというべきか、それぞれの若き日の、部活動でのグラウンド整備の思い出などが話題に出たりもします(^^)

そんなこんなで土間の水気も取れた頃、板金業者さんが納まりの最終確認にあらわれ、

電気設備業者さんも見えて、配線ルートの現地打ち合わせと立会いののち、床下の先行配線がはじまりました。大工さんたちはサッシ納品に備えて、開口下地の作成にあたられています。

建築工事が本格稼動しました。

棟上

鉄筋コンクリートの基礎の上に土台を組む と、そこから上、屋根までの構造体は、人数をかけてクレーン車を用いて一気に組み上げてゆきます。朝からあいにくの雨が降るなか、東福原の家の棟上は、大工さん6人+クレーン車オペさんの、7人体制でスタートしました。

まずは1階の柱を建て込みます。

1階柱の上に床梁を架けて2階の床をつくり、その上にまた柱を建てて、

屋根構造を組み上げてゆきます。

上の写真の右下に見える、屋根の頂上(=棟)部分を支えている梁は棟木(むなぎ)と呼ばれ、この棟木が上がった状態が「棟上(むねあげ)」です。

この頃には雨もあがり、雲のあいだから日も射しはじめました。

屋根の防水処理までを終えて本日の作業は終了です。

夕方、構造が組みあがった(=棟木が上がった)ことを祝って、上棟式がおこなわれました。棟木の下に祭壇を設えて、関係者一同で拍手を打ち、お清めの後、

餅撒きをおこないました。

メガソーラー発電所

メガソーラー発電所の見学会にいってきました。地図を頼りに米子から車で30分、西伯郡伯耆町、大山の麓に発電所はありました。

「㈱ミヨシ産業伯耆町メガソーラー発電所」の開所1周年記念のイベントとして、25、26日の二日間の開催です。施設内を見学できる機会もそうないだろうと、本日(25日)お邪魔してきました。

ミヨシ産業環境事業部のMさん、電池パネルメーカーの担当者さんの説明をうけながら施設内を見てまわったのですが、とにかく行けども行けどもソーラーパネルが並んでいました。24000平米の敷地に5000枚のソーラーパネルが設置されているとのことで、年間の総発電量はおよそ100万キロワット、これは一般家庭約300世帯分に相当するのだそうです。

太陽光発電の専門家お二人にお話を聞けるせっかくの機会だったので、太陽光発電について、これまであやふやだった事柄について、いろいろと質問させてもらいました。そのなかで最近のニュースでもよく取り上げられていた接続保留、認定を得て申し込みをしたのに「待った」をされている問題についても聞いてみたのですが、これは、

・電気の安定供給を脅かす可能性が出てきた(と保留側が判断した)ための措置で、
・あくまでもまだ「保留」の状態にある。以降の動きについてはまだなんとも不透明で、
・一般的な住宅向けの太陽光発電(10kW未満)についてはこれらの対象ではない。

といったことなのだそうで、恥ずかしながらようやく理解できた次第です。

通路部分には雑草防止の木チップが敷き詰められていました。全国的には敷地内にヤギを飼っている事例など、さまざまな取り組みが試されているようですが、雑草対策は日常のメンテナンスのなかでもかなり重要な位置を占めているのだそうです。

ぱっと見太陽光発電パネルから直接充電している電気自動車の一群、に見えなくもないのですが、実際は、来客用駐車スペースを確保するために退避した、スタッフさんたちの車でした。

土台敷き

東福原の家の、基礎工事 に続いての、土台敷きの様子です。

「○○の土台」

と、書いて連想される土台のイメージと言えば、目に見える華やかな部分を支える縁の下の力持ち的なもの、ではないでしょうか。同じように「木造建築物の土台」も、

・鉄筋コンクリート造の基礎と木造軸組とをしっかり繋いで、
・1階床の水平面を確定させる、

目立たないけれど大切な構造部材です。

大工さんたちを遠目から眺めていると、うっかりするとなんだか材木を横に並べているだけのように見えなくもないのですが、実際には、手作業でしかできない微調整を繰り返しながら、設計値と設計寸法を現場で作り出しておられます。目立たないけれど大切な工程です。

土台は木構造部材のなかでは最も地盤面近くに据えるために、湿気の影響を考慮した樹種選定が必須ですが、弊社ではヒノキ(またはヒバ)をお勧めしています。

今回の土台もヒノキを用いていますが、穴あけ作業で土台にドリルを通すと、一帯にヒノキの爽やかな香りがひろがります(^^)

土台は、基礎に埋め込んだアンカーボルトにあわせて穴あけして、所定の位置にナットで締め付け固定して据付けます。

土台の下、基礎梁(立ち上がり部分)側面に見える水色は断熱材で、床下が室内と同じ環境となる設計です。ここは漬物やサツマイモ、ワインなどの収蔵庫として活用できたり、冬場、床からの底冷えを防ぐ空気層にもなります。

基準の水糸を睨みながら床高を調整して、水平面を確定させます。

この上に柱梁を組み上げます。平面が立体になるまで、あとひと工程です。